青汁を飲んでみようか迷っているけど、味がまずいっていう評判が気になる……という方は多いのではないでしょうか。
確かに青汁が作られるようになった当初の味は青臭さが強く、飲みにくい味でしたが、現在の青汁はそれほどではありません。
どんな青汁だったら美味しく飲めるのか、選ぶときの参考にしてみてください。
原料による違い
青汁が作られるようになった当時、使われていた野菜はケールという、特に苦味の強い野菜でした。
ですが現在では、他にも様々な野菜が使われるようになり、味も多種多様になってきています。
青汁に多く使用されている主な原材料から、味の違いを比べてみましょう。
ケール
青汁が確立された当初から使われている、材料として最もメジャーな野菜がこのケールです。キャベツの仲間で、非常に高い栄養素を誇ります。
しかし、非常に苦味が強いのが特徴で、「青汁はまずい」という印象を確立したのもこのケールの青臭い苦味が原因です。
栄養素の観点から見れば抜群なのですが、苦い味は絶対に嫌だ、という方はケールを主原料にした青汁は避けたほうが無難かもしれません。
明日葉
日本原産の、セリ科の植物がこの明日葉です。非常に生命力が強く、「今日摘んでも明日には葉が生えてくる」という意味で、明日葉という名がつけられました。
カルコンという、強い抗酸化作用を持ったフラボノイドを含んでいるのが明日葉の特徴です。
味に関しては、ケールほど苦味が強いわけではありませんが、セリ科独特の匂いが目立ちます。セリ科の野菜が好きな方は平気かもしれませんが、逆に苦手な方にはあまり向いていないといえるでしょう。
大麦若葉
大麦の若い頃の葉っぱを利用しているのが大麦若葉の青汁です。
ケールや明日葉に比べると突出して多く含有している栄養素は余りありませんが、全体的にバランスよく栄養を含んでいるのが大麦若葉の特徴です。
味も上記のふたつに比べれば飲みやすく、抹茶のような風味があるのが特徴です。
青野菜の味が苦手、という方は大麦若葉の青汁から試してみるのがいいでしょう。
添加物を見てみる
青汁の飲みにくさを解消するため、添加物が入っている青汁も多くあります。
青汁は毎日飲むもののため、できれば余分なものは入っていないのが理想ではありますが、まずくて飲み続けることができないのでは本末転倒です。
飲みやすくするために、どんな工夫がされているのか、みてみましょう。
甘味料
一番多いのが甘味料を添加しているもの。甘味を加えることによって、青汁独特の苦味を打ち消してくれています。
さらに甘味料にも天然のものと人工のものと分かれていて、様々な種類があります。
天然のもので言えば黒蜜やはちみつなどが多く使われています。天然素材の甘味料は栄養価も豊富なものが多く、子どもにも安心して飲ませることができるのが特徴です。
ただしはちみつを使った青汁は乳児ボツリヌス症の危険があるので、一歳未満の赤ちゃんには飲ませないようにしましょう。
人工甘味料のメリットは、少量でも甘味を感じさせることができるため、低カロリーかつ低価格で飲みやすい青汁を実現することができること。
日本で使用されているものは安全性が認められているため、人工甘味料だからといってあまり過敏になる必要はないでしょう。
とはいえ、使用されるようになってからまだ日が浅く、長期的にどんな影響が出るかわからないとの懸念の声があるのも事実です。
毎日飲むものですし、もし不安なのであれば天然甘味料を使用した青汁を選ぶようにしましょう。
お茶っぱ
甘味料を加えているのは気が引ける……という方におすすめなのが、お茶っぱの粉末を加え、抹茶風味にしてある青汁です。
お茶の感覚で飲めるため、それこそお茶の代わりに飲んでいる、という方も多いようです。
甘味料と違って、カロリーや化学製品による不安を気にしなくていいのも大きなメリットでしょう。
ただし、このタイプの青汁はお茶に含まれる分だけカフェインも多く含んでいます。カフェインの影響を特に強く受ける方は、夜寝る前などに飲むのにはあまり向いていないかもしれません。
フルーツ
現在、女性向けの青汁を中心に作られている青汁に多いのが、フルーツを混ぜてある青汁です。
青汁の苦味と青臭さを、フルーツの甘さと香りで打ち消して飲みやすくしているのが特徴。ダイエットを目的とした青汁に特に多くみられます。
美味しく続けられる、というメリットがありますが、果物にはアレルギー反応が出やすいものも多いというデメリットがあります。
アレルギーのある方は、使用されている果物を確認してから飲むようにしましょう。
青汁の飲みやすさは形状にもよる
現在販売されている青汁の形状は、多くが粉末状になっています。
水に溶かして飲むので、また保管に場所もとらないという手軽さが大きなメリットです。
しかし粉末状の青汁は粉っぽさが残ったり、美味しくなかったりする青汁も多いです。
スッキリとしたのど越しが欲しい方には冷凍タイプの青汁がおすすめです。
このタイプは味を誤魔化すための添加物の類が入っていない場合がほとんどのため、苦味や青臭さがそもそも苦手な方にはあまりおすすめできません。
しかし、搾りたての青汁をそのまま冷凍しているため、のど越しがよく、青汁そのままの味を楽しみたい方には一番おすすめできます。
ジェル状の、ゼリー感覚で食べることのできる青汁なんていうものもあります。
栄養価は飲むタイプの青汁に比べると一歩劣るものの、冷やしたり、冷凍にしても食感の違いを楽しんだりすることができる、新感覚の青汁といえるでしょう。
また、どうしても青汁の味がだめ!どうしても飲めない!という方には、粒状の青汁もあります。
他の青汁と違い、サプリメントのように水で飲むだけなので、そもそも味を感じずに飲むことができます。
デメリットとしては、一粒あたりの栄養価がコップ一杯分の青汁に劣るため、一日に何粒も飲まなければいけないことでしょうか。
もちろん、粉末タイプの青汁にも美味しく飲めるものはたくさんあります。
自分が一番美味しいと思える青汁を探してみてください。
自分で好みの味にする
粉末状の青汁は、アレンジが自在なのもメリットのひとつです。
粉末を溶かすものを、水ではなく牛乳に変えるだけでまろやかさがプラスされ、非常に飲みやすくなります。
ヨーグルトにかけて食べても、案外美味しく食べられるのです。子供のおやつとして、ホットケーキミックスに青汁を一袋加えて作ってもOK。ぜひ自分のオリジナルアレンジレシピを作ってみてください。
ただし、牛乳などに青汁を加えて飲む場合、その分のカロリーも摂取することになります。ダイエット中の方は、その点を考慮して飲むようにしましょう。
自分にあった美味しい青汁を見つけよう
どうでしょうか?
各企業がそれぞれ飲みやすくなるよう様々な工夫を重ねて、現在の青汁はどれも飲みやすくなってきています。
一週間分のお試しコースなどが用意されている青汁もあるので、まずはそういったものから試してみるのもいいでしょう。
美味しい青汁をぜひ見つけてみてください。