明日葉の特有成分、カルコンについてご存知でしょうか。実は様々な作用をもち、注目を集めている成分なのです。
明日葉から作られた青汁にも、もちろん含まれています。
カルコンとは
日本原産のセリ科の植物、明日葉に含まれる特有成分です。
この明日葉は根や茎を切ると、断面から黄色い汁がでてきます。カルコンはこの黄色い汁に含まれているポリフェノールなのです。
明日葉が自生していた伊豆諸島では、化膿を止め、傷の治りを早める効果があるとして、この明日葉の黄色い汁を傷口や虫刺されに塗っていたといいます。
カルコンの働き
明日葉が強い生命力をもつのはこのカルコンを含んでいるからでもあります。
どんな働きがあるのでしょうか。
抗酸化作用
現代の生活では強い紫外線や大気汚染など、活性酸素の発生を防ぐには難しい環境になっています。過度の飲酒や喫煙の習慣によってはさらに活性酸素を発生させてしまうことも。
活性酸素とはいわば体のさび。細胞の老化を進めてしまう働きをもっています。
そんな活性酸素を減らす働きをするのが抗酸化物質。カルコンには強い抗酸化作用があるのです。
明日葉の青汁にはカルコンのほかにビタミンCも豊富に含まれているので、しみやしわが気になる方におすすめです。
血管拡張作用
カルコンには末端の血管を拡張し、血液の流れを良くする働きがあります。
これにより体内の老廃物を尿と共に排出し、むくみも改善してくれるほか、冷えにも効果があります。老廃物を排出するデトックス効果に加え冷えも改善されるので、しつこいセルライトも解消することができるのです。
カルコンを含む明日葉の青汁はダイエット中の女性にもおすすめなのです。
アディポネクチン増加作用
植物に含まれるポリフェノールには様々な健康作用がありますが、そのうちのひとつにアディポネクチンというホルモンを増加させる作用があります。
アディポネクチンを増加させるポリフェノールの中でも、カルコンの増加作用は群を抜いて強力なのです。
その作用の強力さは緑茶のカテキンやウコンのクルクミン、唐辛子のカプサイシンといったポリフェノールをも凌ぎます。
生活習慣病予防にはカルコンを手軽に摂取できる青汁がとても便利なのです。アディポネクチンとは?
アディポネクチンとは脂肪細胞から分泌される善玉ホルモン。
これは生活習慣病とされるメタボリック・シンドロームや糖尿病、高血圧、動脈硬化などの予防と改善に役立つとされる、期待の成分です。
脂肪細胞から分泌されると聞くと脂肪を増やせばいいのかといえばそういうわけではなく、肥大しすぎた脂肪細胞では正常に分泌はされません。
痩せすぎでももちろん分泌は正常に行われないため、落としすぎずつけすぎず、体脂肪のバランスを保つ必要があります。
内臓脂肪減少
内臓脂肪とは皮下脂肪とは違い、内臓の周りに蓄えられる脂肪のこと。内臓の位置を正常に保つといった働きがありますが、増えすぎると病気に繋がりやすい脂肪でもあります。
というのも、内臓脂肪は代謝が活発なため、皮下脂肪に比べると落としやすい性質があります。落としやすいといえば聞こえは良いですが、逆を言うと脂肪が血液中に溶け出しやすいということでもあるのです。
内臓脂肪を放っておくと、高脂血症をはじめ様々な生活習慣病になりやすくなってしまう原因はこの性質にあります。
カルコンにはこの内臓脂肪を減少させる働きがあることが実験により分かっています。
メタボが気になる方にはぜひカルコンを試してみて欲しいところです。
血糖値正常化
生活習慣病の中でも特に厄介なのがインスリンの働きが悪くなる糖尿病。
一度糖尿病になってしまうと治すことができず、糖質制限を強いられることになります。
また、糖尿病によってさらなる合併症が引き起こされることもあるため、そうなってしまう前にできるだけ予防したい生活習慣病です。
カルコンにはインスリンと同様の作用が期待でき、血糖値を下げてくれる働きがあることが近年発見されています。
糖尿病の合併症である白内障などの予防にも期待されている、糖尿病予防において非常に優秀な成分なのです。
カルコンを摂取するなら青汁がおすすめ!
カルコンは特に生活習慣病にとって有効な働きをしてくれる成分。
これほど優秀な成分のカルコンですが、摂取しようと思ってもカルコンを含む明日葉はスーパーなどではなかなか手に入りません。
明日葉にはほかにビタミンCや食物繊維、βカロテンやカリウムといった、健康に良い大事な栄養素がいっぱい含まれています。明日葉を原料にした青汁が最も手軽にカルコンを摂取する方法といえるでしょう。
青汁を選ぶときの参考にしてみてください。明日葉の青汁を飲んですっきりとした健康できれいな体を手に入れましょう。