パーマやカラーを繰り返し、また毎日ヘアアイロンやコテを使うことで傷んでしまった髪。
トリートメントでヘアケアしているけどパサつきがおさまらない!という方も多いのではないでしょうか。
そんなときは青汁で体の内側から健康的な髪の毛を目指してみませんか?
髪の毛が傷む原因
そもそもなぜ髪の毛は傷むのでしょうか?
最初に述べた通り、パーマやヘアカラー、ヘアアイロンの類が直接的な原因です。
しかしなぜそれらが髪の毛を傷めるのでしょうか?
髪の毛は3層構造になっています。
- メデュラ
髪の毛の中心にある。やわらかなたんぱく質が主成分。外的刺激で空洞ができやすい。
- コルテックス
二層目にある。繊維状のたんぱく質が主成分。髪の毛の85~90%を占める。
この部分のたんぱく質・脂質の構造や水分量で髪の毛の柔軟性や太さが決まる。
また、髪の毛の色を左右するメラニンが含まれているのもこの部分。
- キューティクル
髪の毛の一番外側を覆う部分。かたいたんぱく質が主成分。
うろこ状になっており、髪の毛の内部組織を守る役割をもつ部分。
髪の毛が傷む原因は、キューティクルが剥がれ、そこから内部成分のたんぱく質が流れ出てスカスカになってしまうということがあります。
つまり、髪の毛の傷んだ部分はすでにたんぱく質が失われた状態になってしまっているのです。
しかしパーマやヘアカラーはこのキューティクルを剥がして髪の毛の内部に薬剤を浸透させることで効果を発揮します。
また、髪の毛はほとんどたんぱく質のため、熱を加えれば肉や魚がかたくなるように、ヘアアイロンやドライヤーで熱を加えれば髪の毛も変質してしまいます。
特にヘアアイロンは摩擦も加わります。よってこれらが髪の毛を傷めてしまう大きな原因になってしまうのです。
髪の毛は修復できる?
そんな傷んでしまった髪を元通りにすることはできるのでしょうか?
実は、残念ながら一度傷んでしまった髪の毛を元通りに修復することはできません。というのも、髪の毛は爪と同じ死滅細胞なので、どんなに栄養を送ろうとも吸収してくれないのです。
しかし傷んだ髪の毛をそのまま放置していれば、傷んだ部分からどんどんたんぱく質は流れ出てしまい、健康だった部分までスカスカの髪の毛になってしまいます。
では一体どうすればいいのか?
- 傷んでしまった部分をばっさり切り落としてしまう
- 傷んだ部分を常に念入りにトリートメントし続ける
これしかありません。
とはいえトリートメントは傷んでしまった髪の毛を保護してたんぱく質の流出を防いでいる状態でしかなく、本当に修復できているわけではありません。
一番は思い切って一度傷んだ部分を切ってしまい、これから伸びてくる髪の毛を傷めないようにしていくほかないでしょう。
青汁で健康な髪の毛を作る
それでは、ここからはどのようにして健康な髪の毛を作っていくか、考えていきましょう。
髪の毛を作る特に重要な栄養素はたんぱく質、ビタミンB群、ミネラル類といわれています。
しかし現代の食事ではたんぱく質は足りていることが多いのですが、ビタミンB群やミネラル類は不足していることが多いです。そこでおすすめしたいのが青汁になります。
青汁は普段の食事では不足しがちなビタミンやミネラル類が豊富に含まれているので、健康な髪の毛を作るのにはうってつけの飲み物なのです。
特におすすめしたいのが明日葉を使って作られた青汁で、ビタミンB群やミネラルの亜鉛などがケールや大麦若葉と比べてもバランスよく豊富に含まれています。
栄養素の働き・特徴 | 100gあたりの含有量 | |||
---|---|---|---|---|
明日葉 | ケール | 大麦若葉 | ||
たんぱく質 | 髪の毛の主成分 | 3.3 | 2.1 | 3.26 |
ビタミンB | たんぱく質を体の中で利用できる形にする | 0.1 | 0.06 | 0.064 |
ビタミンB2 | 0.24 | 0.15 | 0.147 | |
ナイアシン | 1.4 | 0.9 | 0.4 | |
パントテン酸 | 0.92 | 0.31 | 0.192 | |
ビタミンB6 | 0.16 | 0.055 | 0.16 | |
葉酸 | 100 | 120 | 40 | |
亜鉛 | たんぱく質を合成する | 0.6 | 0.3 | 0.34 |
もちろん青汁の栄養含有量は各製品によって変わるので栄養表示の確認は必須ですが、選ぶ際の参考にしてみてください。
また、もし苦手でなければ豆乳と混ぜて飲むこともおすすめします。豆乳には植物性たんぱく質が含まれていますが、それだけでなくイソフラボンも大量に含有しています。
このイソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと似た効果を発揮することは有名ですが、実はこのエストロゲンは髪の毛の成長を促す働きがあるのです。
妊娠後、急激に髪の毛が抜けるとよく言いますが、これは一時的にエストロゲンが減少するからです。
つまり、このエストロゲンに代わるイソフラボンを摂取することでより髪の毛の成長を促すことができるのです。
しかしイソフラボンは通常の青汁には含まれていないので、豆乳と混ぜて飲むことで手軽に髪の毛に必要な栄養素をまとめて摂取しようというわけです。
青汁はダイエットにもオススメ!
美髪だけでなくダイエットもしたい、という方にもおすすめしたいのが青汁。
過激なダイエットは髪の毛の健康も損ないます。きっちりと管理された食事と運動で行うダイエットであれば問題はありませんが、忙しい中自己管理で栄養管理をするのは難しいもの。
しかし、だからといって手っ取り早く食事を抜くダイエットをしようとすると必要な栄養素が足りなくなってしまい、体はその状態を危険であると判断し、生命維持のために髪の毛への栄養配分が少なくなってしまいます。結果髪の毛が不健康に細くなり、抜け毛や切れ毛になってしまうのです。
青汁は不足しがちなビタミン・ミネラル類を多く含み、手軽に飲めるのでダイエットにうまく組み込めば髪の毛への栄養配分が断たれることなく減量できます。
もちろん青汁をただ飲んでいれば髪の毛が健康に育つというわけではありません。きちんと食事をとり、しっかり睡眠をとった上で初めてより健康な髪の毛に育つのです。
ぜひ髪の毛を労わった生活を送るよう心がけてみてください。