青汁の添加物(オリゴ糖)

市販の青汁の原材料欄でもよく見かける添加物「オリゴ糖」。

また、飲みにくい青汁にはオリゴ糖を混ぜて飲むのがよいなどとよく見かけますが、このオリゴ糖とは一体何なのでしょうか?

このオリゴ糖について、簡単にご説明いたします。

オリゴ糖とは?

オリゴ糖とは「糖」がつく通り、添加物の種類としては甘味料に分類されます。

添加する目的は味を整えて青汁の独特の苦味や青臭さを緩和するためです。比較的飲みやすい青汁はこういった甘味料が添加されていることが多いです。

実は、オリゴ糖にはいくつかの種類があり、それぞれによって甘味の度合いや消化性に少し違いがあります。

代表的なオリゴ糖を表にしてみました。

  イソマルトオリゴ糖 ガラクトオリゴ糖 キシロオリゴ糖 大豆オリゴ糖 乳果オリゴ糖 乳果オリゴ糖
効果 生産方法 含有されている主な食品 特徴
整腸作用 トウモロコシより生産
  • はちみつ
  • 味噌
  • 醤油
  • 熱や酸に強い
  • 甘味度は砂糖の30~50%
  • 整腸作用
  • 血糖値調整
  • 母乳
  • 牛の初乳
  • ヨーグルト
  • 甘味度は砂糖の15~30%ほどと低い
  • 動物性のオリゴ糖
  • 整腸作用
  • カルシウムの収集を高める
トウモロコシの芯より生産
  • たけのこ
  • トウモロコシ
  • オリゴ糖の中では最も少量で整腸作用を発揮する
  • 甘味度は砂糖の25~40%
  • 整腸作用
  • メタボ予防
大豆から油脂・たんぱく質を除いたものより精製 大豆を含む多くのマメ科植物 甘味度は砂糖の70%
整腸作用 乳糖とショ糖に酵素を作用させて結合させたもの 発酵ヨーグルト
  • 甘味度は砂糖とほぼ同等
  • カロリーが低い
  • 整腸作用
  • 血糖値調整
  • コレステロール低下
ショ糖より生産
  • アスパラガス
  • ニンニク
  • ごぼう
  • たまねぎ
  • バナナ
  • 蜂蜜
甘味度は砂糖の30~60%ほど

これだけでもオリゴ糖にはたくさんの種類があり、それぞれ微妙に違っているということが分かるかと思います。

甘味度は全体的に砂糖よりも低いものの、共通して整腸作用があるのがオリゴ糖の特徴といえるでしょう。

青汁には食物繊維が豊富に含まれているので、便秘といったお腹の悩みを抱える方には特に良い組み合わせといえるかもしれません。

副作用・危険性

オリゴ糖の摂取による副作用や危険性はあるのでしょうか?

現在あがっている報告では、摂取過多によりお腹がゆるくなるといった副作用以外はほとんどありません。

ただし、

  • 動物性のガラクトオリゴ糖はアレルギーを引き起こす可能性がある
  • 牛乳を飲むとお腹を下しやすい人は、牛乳の性質を持つ乳果オリゴ糖を摂取すると下しやすいことがある

といった点には注意が必要になります。

オリゴ糖は自然にも含まれるような成分ですので、基本的に人体にも害がないのが特徴です。

市販の青汁に含まれる場合でも、極端に気にする必要はないでしょう。

自分でオリゴ糖を混ぜる

特に甘味料の含まれていない青汁を買ったら、まずくて飲めない……自分でオリゴ糖を混ぜて飲もうかな?という方、ちょっと待ってください!その市販のオリゴ糖、本当に安全でしょうか?

オリゴ糖自身に害はないと先に述べましたが、実は市販のオリゴ糖が「オリゴ糖だけ」で作られているとは限らないのです。というのも、市販されているオリゴ糖のうち、保存料酸味料、さらには甘味料まで加えられているものがあるのです。

これらは安いオリゴ糖ほど添加されていることが多いようです。中にはオリゴ糖よりも砂糖のほうが多く含まれている製品もあります。これはオリゴ糖の甘味度が砂糖よりも低いため、手っ取り早く少量で甘くなるように砂糖を混ぜてあるということになります。

しかしそれでは砂糖を青汁に混ぜているのとほとんど変わらなくなってしまうのです。

もし市販のオリゴ糖を青汁に混ぜようと考えている方は、本当にそのオリゴ糖が「オリゴ糖だけ」なのか、添加物の有無を確認してから使うようにしましょう。

味が苦手な人はオリゴ糖入りの青汁からはじめるのもオススメ!

青汁は本来嗜好品ではないため、味が悪いのは仕方のないことです。

できれば何も添加されていないそのままの青汁を飲むことをおすすめしますが、どうしても続けるには味が悪くてつらい、という方は、きちんと成分表示を確認して選んだオリゴ糖を混ぜたものを飲むことから始めるのが良いでしょう。

そのうちオリゴ糖などで甘みを足さなくても、青汁そのものをそのまま飲めるようになることをぜひ目指してみてください。