健康のために飲むのが青汁の本来の目的ですが、その一方、健康への影響が懸念されがちな中国産の原材料を使用している青汁も少なくありません。
中国産の青汁は飲んでも大丈夫なのでしょうか?
少し考えていきたいと思います。
中国産の野菜が「健康に悪影響を及ぼす」といわれる理由
そもそもなぜ、中国産の野菜はこれほどまで「健康に悪い」といわれているのでしょうか。
実は中国では、すでに各国で使用が禁止されているような危険性の高い農薬が、いまだに使用されていることがあります。
調理する前に、野菜を洗剤で洗っている中国の家庭の様子などを見たことのある方も多いのではないでしょうか。
また、中国ではPM2.5による大気汚染も大きな問題として取り上げられています。
農薬や大気中の有害物質が野菜に大量に付着している恐れがあるため、中国産の野菜は「健康に悪い」といわれているのです。
さらに、中国の加工工場の不衛生さも問題点として挙げられるでしょう。
中国ではコストを抑えることが優先され、古くなった食品でもそのまま製造ラインに挙げてしまうとして、一時期話題になりました。
こういった過去の印象から、青汁も中国産のものはかえって健康を害するのでは、と考える方が多いのです。
中国産の青汁のメリット
もちろん、中国産の青汁に全くメリットがない、ということはありません。
一番のメリットは「価格が安い」ということでしょう。
中国では人件費が日本に比べて安いため、比較的安価に商品を売ることができるのです。
また、生産や加工は中国で行っていても、日本から駐在員を派遣し、監視を行うことで、安価でありながら日本産に劣らぬ品質を保った青汁もあります。
日本の基準を適応させ栽培方法や徹底した衛生管理などにより、低価格・高品質を実現しているのです。
中国産の青汁はそのイメージの悪さから、通常はあまり産地をアピールせず、小さく表記するにとどまっていることがほとんどです。
しかし上記のような製品に自信のあるメーカーは、あえて産地を明記し、「自社で一括管理を行い、安全性を確保している」というようなアピールをしたりしています。
「どこで作られているか」というよりは、「どのようにして作られているか」という点に注目して青汁を選んでみてください。
国産だって安心とは限らない
ここでひとつ、原産地に「国産」と表記されていても、それが一から日本で作られた青汁だとは限らない、というお話をしたいと思います。
どういうこと?と思うかもしれませんが、この「原産国」というのは「最終的な加工がされた場所」を表記するよう定められています。
つまり、どの産地の原材料を使用していようと、途中の加工がどの国でされていようと、最終的に日本で加工されていればその青汁の原産国は日本なのです。
悪質なのは、安全性のはっきりしていない原材料や、衛生管理のずさんな工場などで加工しているにも関わらず、「国産」と表記することで購買意欲を高めている青汁です。
よくよく調べてみたら原材料の栽培や途中加工が中国で行われていた、という青汁もあります。
「国産」と書かれているからといって安易に安全だと思い込まず、本当はどこで作られている青汁なのか、調べるようにしましょう。
青汁の安全性を見極めて選ぼう
中国産だからといって、全てが健康に害をなすというわけではありません。
きちんと吟味していけば、自分にとってベストな青汁は中国産の青汁だということもあります。
大事なことは、本当に安全な青汁か、自分に合っている青汁か、きちんと自分で調べてみるということ。
国産の青汁でも、自分の求めている成分があまり含まれていなかった、となればせっかく青汁を飲んでいるのにもったいないですよね。
現在では、インターネットで検索すれば各企業の公式サイトで、青汁へのこだわりなどを見ることができます。
青汁は健康のために毎日飲むものです。「国産って書いてあるから」「安価だから」という理由だけで安易に決めるのではなく、ぜひ自分で吟味して選ぶようにしましょう。