青汁について調べていると「グリーンスムージー」という飲み物とよく比較されていることがあります。
どちらも緑の生野菜を使ったドリンクなのですが、ではその違いとは?どちらを飲んだほうがいいのか?
まとめてみたので、ぜひ参考にしてみてください。
青汁とグリーンスムージー
青汁
まず青汁の定義からまとめてみます。
青汁とは、緑の生野菜をすりつぶして絞った汁のことをいいます。遠藤仁郎博士という方が戦時の食糧難のときに発案した、日本発祥のものです。
緑色野菜から搾り取った汁を飲むので、食べることは難しい大量の野菜でもコップ1,2杯で栄養はそのままに簡単に飲むことができるのが特徴です。
材料を自分で選んで作ることもできますが、現在は水を混ぜるだけでよい粉末状のものや粒状に凝縮したサプリメントタイプなどの製品も多く、これらを利用して愛飲している方が多いようです。
グリーンスムージー
青汁に対し、グリーンスムージーとは緑の生野菜に加え、果物と水と一緒にミキサーで混ぜたものをいいます。
ヴィクトリア・ブーテンコという女性がアメリカで自身と家族の健康障害の改善のために1990年代に考案しました。
こちらは野菜も丸ごと粉砕した状態のものになるので、絞りかすも出ずそのまま飲め、また果物で味が整えてあるので飲みやすいという特徴があります。
水を混ぜるだけの製品もあるようですが、多くの方は自分の好みやその日の気分に合わせて材料を選び自分で作って飲んでいるようです。
つまり、青汁とグリーンスムージーの違いをまとめると
- 青汁は日本発祥、グリーンスムージーはアメリカ発祥
- 青汁は緑色野菜のみの絞り汁、グリーンスムージーは緑色野菜と果物を丸ごと粉砕して混ぜたもの
- 青汁は製品を利用する人が多い、グリーンスムージーは手作り
ということになります。
青汁とグリーンスムージーの比較
それぞれの定義をまとめたところで、次にこれらを飲む際のメリット・デメリットについて考えて見ましょう。
まず、青汁の最大のメリットは「食べることが難しい量の緑色野菜の栄養を簡単に得ることができる」、これに尽きます。
また果物などをまぜないことで余計な成分が混じることなく純粋な緑色野菜の栄養を得ることができるのも大きいです。
では逆にデメリットはといえば味が悪いこと、作る際に搾りかすが出て多少なりとも栄養分がその中に取り残されていることが上げられます。とはいえ、青汁を自分で作るという本格的な方は多くはないため、搾りかすに関してはデメリットとも言えないかもしれません。
次にグリーンスムージーのメリットですが、これは材料を丸ごと使っているので青汁のような搾りかすが出ないこと、またドロドロとしているのでこれだけで満腹感が得られることがあげられます。
自分の好みやアレルギーによって自由にブレンドでき、味も美味しいので飲みやすい点もあげられます。
ではデメリットは何かというと、材料を丸ごと使う分大量の野菜を摂取することができないこと、また果物も混ぜて粉砕することで、ミキサーにかけている間に壊れやすいビタミンなどが失われてしまうことがあるということがあげられます。
自分で作るのに時間と手間が多少なりともかかってしまうこともあります。
簡単にそれぞれのメリット、デメリットをまとめてみました。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
青汁 | コップ一杯で大量の緑色野菜の栄養素を得ることができる | 味があまりよくないので飲みにくい |
グリーンスムージー |
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つまり、青汁はより栄養を重視し普段の食事に加えて飲むもの、グリーンスムージーは普段の乱れた食生活を改善するため置き換えて飲むもの、といえるでしょう。
これはそれぞれが考案された経緯を考えても納得です。
どちらを飲めばいい?
では自分はどちらを飲めばいいのか?
前述の通り、青汁は栄養をより重視した飲み物になります。
また簡単に飲める製品が多く流通しているので、より健康を促進したい方、手軽に緑色野菜を補いたい方には青汁をおすすめします。
青汁の栄養価は群を抜いています。逆にグリーンスムージーは、飲みやすく、満腹感を得ることができます。よって、肥満気味の方、青汁の味がどうしても苦手であるという方にはグリーンスムージーという選択肢もよいでしょう。
食事をグリーンスムージーに置き換えてダイエット効果を得るという目的で愛飲している女性も多いようです。
つまり、
- 栄養を補いたい方は青汁
- 特にダイエット効果を期待してご飯や間食の代わりに置き換えたい方はグリーンスムージー
を選ぶのがよいでしょう。
青汁でグリーンスムージーをつくる
青汁とグリーンスムージーの違いについてまとめましたが、これらを合わせて作ってみてはどうでしょうか?
青汁を自分で作るのは少々手間がかかりますが、グリーンスムージーは材料をミキサーにかけるだけです。そして青汁は、粉末状などの簡単に利用できる製品が多く流通しています。
つまり、お好みの果物でスムージーを作り、それに粉末状の青汁を混ぜてお手軽に青汁とグリーンスムージーの両方のメリットを得よう、ということです。
もちろんスムージー自体を作る手間は多少ありますが、普段の食事や間食をこの青汁グリーンスムージーに置き換えれば、満腹感を得ることができるだけでなく青汁と同じ栄養素をおいしく得ることができます。
果物の中にはビタミンを壊す成分が含まれるものもあるので、できればスムージーを作った後、最後に青汁の粉末を混ぜるようにしたほうがいいでしょう。
自分のライフスタイルに合わせて、青汁を飲むのか、ひと手間加えてグリーンスムージーを作ってみるか、選んでみてください。