基本的に青汁は「飲む野菜」と思ってもらってかまいません。
その為、一般的には飲む際に副作用などを気にする必要はないのですが、病気によっては特定の栄養や食事制限があるように、全ての人がそのまま飲んでも問題ないというわけではありません。
飲む際に気をつけなければいけないことがあることもあります。
ここでは青汁を飲む際注意が必要な場合についてご説明いたします。
脳梗塞で薬を服用している人
脳梗塞の予防として青汁を飲む分には有効なのですが、すでに脳梗塞になったことのある方は青汁を飲まないほうが良い場合があります。
というのも、脳梗塞の薬として血液をサラサラにする「ワーファリン」という薬が処方される場合があります。
このワーファリンはビタミンKと非常に相性が悪く、同時に摂取すると薬の効果が半減してしまうのです。
ビタミンKは青物野菜に多く含まれているので、もちろん青汁にも豊富に含まれています。
青汁を飲む場合には必ず医師に相談するようにしてください。
腎臓が弱っている人
腎臓が弱っている人が青汁を大量に飲むと高カリウム血症になることがあります。
カリウムはミネラルの一種で、体液の浸透圧の調整、筋肉の収縮、神経の働きを正常に保つといった役割を持つ必要不可欠な栄養です。
青汁はカリウムも非常に多く含んでいます。
しかし高カリウム血症になると吐き気や脱力感、しびれなどの症状が出てきます。症状が重いと心停止の危険もあります。
通常、健康な腎臓であれば余分なカリウムは自然に排出されますが、腎臓が弱っているとカリウムが排出されず体の中に蓄積してしまい、高カリウム血症になってしまうのです。
健康な方は特に気にする必要はありませんが、腎臓が弱いという方は青汁を飲む量に気をつけるようにしましょう。
甲状腺機能が衰えている人
青汁の材料になるケールにはイソチオシアネートというガンを抑制する効果を持った成分が含まれています。
しかしこのイソチオシアネートには甲状腺ホルモンの生成を抑制する働きもあります。
そのため、甲状腺機能が高まっている甲状腺が腫れているバセドウ病には有効ですが、甲状腺機能が低下している状態の人がケールの青汁を飲むとかえって甲状腺が腫れてしまうという場合があるようです。
この場合も医師に相談し、必要があればケール以外の青汁を選ぶようにしましょう。
食物アレルギーを持つ人
青汁は「飲む野菜」といいましたが、食物アレルギーはどんな食物でも発症する可能性があります。
食物アレルギーは人によってアレルゲンが違います。
同じ科の植物で共通してアレルギー反応が出ることもあるので、特定の食物にアレルギーの自覚がある方は他に該当する食物はあるかどうか一度調べてみてください。
アレルギー検査を病院でしてもらうことも出来るので、不安な方は検査してみるのもいいでしょう。
もし食物アレルギーを持っているという場合は、飲む青汁の原材料欄を確認するようにしましょう。
自分のアレルギーに当てはまらない食物だけを使っている青汁を飲むようにしてください。
また、アレルギーはある日突然なることもあるので、青汁を飲んでいたら急にアレルギー症状が出たという場合にはいったん飲むのを控えるようにしましょう。
もし症状が続けば青汁が原因ではないため、飲むのを再開して大丈夫です。
症状が治まった場合は青汁にアレルゲンが入っている可能性があるので、医師に相談するようにしましょう。
健康に悪影響を及ぼさないか確認してから飲むようにしましょう
青汁は薬ではなく野菜なので、極端に神経質になる必要はありません。
しかし毎日飲み続けるものですので、持病がある、薬を服用しているという方はかならず担当の医師に相談し、影響がないか確認してから飲むようにしてください。
正しく青汁を飲んで、安全に健康を手に入れましょう。