青汁による体質・体調改善(血液サラサラ)

体の中を循環し続けている血液。

この血液がサラサラだとかドロドロだとか、普段から考えることはあまりないかと思います。

しかしドロドロになった血液をそのまま放置していると、恐ろしい病気を引き起こしかねません。

青汁でドロドロ血液も改善していきましょう。

ドロドロ血液、サラサラ血液とは?

そもそも血液がドロドロしている状態、サラサラしている状態とはどういうことなのでしょうか?

サラサラ血液を水、ドロドロ血液をドリンクのシェイクに置き換えて、ストローで飲むときをイメージしてみてください。ストローで水を飲むときはあまり意識して吸わなくても水が飲めますが、シェイクを飲もうとしたら強く吸わないとなかなか飲めないと思います。

これは血液でも同じで、ドロドロ血液が血管を流れるにはより強い力が必要なのです。飲み物を飲もうと吸う力は血液を送り出すポンプの役目を果たす心臓と同じです。

つまり血液がドロドロしていると、心臓はより強い力で血液を押し出さねばならず、結果、高血圧につながってしまうのです。高血圧は「サイレントキラー」と呼ばれるほど様々な病気を引き起こします

それを予防するためにも、サラサラな血液を保つ必要があります。

ドロドロ血液の原因

では血液はどうしてドロドロになってしまうのでしょうか。

原因は様々で、運動不足喫煙過度な飲酒などは分かりやすい原因のひとつです。

これらは血中の悪玉コレステロールや中性脂肪を増やし、血管を収縮させたり活性酸素を発生させたりして血管にダメージを与えてしまいます。

特に血中の脂質が多い状態を一般に脂質異常症(以前は高脂血症と呼ばれました)といいます。

血液中に脂質が溜まりすぎていると脂質異常症になりやすく、その状態だと赤血球が変形したりくっつきやすくなったりしてしまい、結果血液がドロドロとして流れにくくなってしまうのです。

では血液をサラサラにするために単純に悪玉コレステロールを減らせばいいのかというと、そういうわけではありません。

よく悪玉・善玉コレステロールといいますが、コレステロール自体はどちらも同じもので、細胞膜や胆汁酸の原料になる、いずれも体になくてはいけないものなのです。

ではどう違うのかというと、コレステロールを運ぶリポたんぱくという物質のもつ役割が違います。

悪玉がコレステロールを全身に運び、善玉が体の中の余分なコレステロールを回収してくる働きをもっています。

つまり悪玉コレステロールそのものが悪いというわけではなく、悪玉と善玉のバランスが崩れてしまうことが良くないのです。

また、血管内で過剰に増えた悪玉コレステロールは血管壁の中へ入り込んでいきます。血管壁の中に入った悪玉コレステロールは活性酸素と結びついて酸化悪玉コレステロールになることもあります。これも血液をドロドロにし、さらに最終的には動脈硬化を引き起こす恐れがあります。

中性脂肪が多いと善玉は減り、悪玉は増えてしまいます。中性脂肪を減らすことで悪玉コレステロールを減らすと共に、善玉コレステロールを増やしていくことが重要であるといえるでしょう。

青汁でドロドロ血液を改善する

ドロドロになった血液を改善するのに、青汁に含まれる成分は非常に有効といえます。

例えば青汁に含まれる代表格の成分、食物繊維

食物繊維には腸内で老廃物や有害物質など、余分なものを絡め取って便と共に排泄するという働きがあります。ドロドロ血液の原因である余分なコレステロールや中性脂肪も同様に吸収を抑えて排出してくれる効果があるため、非常に効果的といえます。

また、青汁に含まれるビタミンCやE、ポリフェノールなどの抗酸化作用をもった成分も有効です。増えすぎて血管壁の中に入ってしまった悪玉コレステロールが活性酸素によって酸化することを防いでくれます。青汁には抗酸化作用をもった成分が数多く含まれているので、ぜひ試してみて欲しいところ。

さらにビタミンCにはコレステロールを胆汁酸に変化させて体外に排出する働きがあります。余分なコレステロールを排出してくれる重要な栄養素なのです。

また、ドロドロ血液には根本的な原因に肥満があるので、その肥満を解消するためにも、様々な栄養をバランスよく含んだ青汁は役立つといえるでしょう。

おすすめの青汁は?

青汁も原材料によって少しずつ含む栄養素が違っています。

例えばビタミンCはケールが最も多く含有していますし、食物繊維やビタミンEを最も多く含有しているのは明日葉です。

大麦若葉であれば強い抗酸化作用を持つSOD酵素を含んでいます。

どの原料を使った青汁でも、ドロドロ血液に良い成分は十分に含まれていますが、あえておすすめするなら大麦若葉を使用した青汁でしょうか。

ドロドロ血液の原因である資質異常症の場合、食生活の乱れや肥満などが根底にあることが多いかと思います。

この場合、たくさんの栄養素をバランスよく含んだ大麦若葉が最も根底からの改善を助けてくれるでしょう。

青汁を飲む際の注意点

青汁はあくまで食品なので、薬のような副作用の心配はありません。

ただし、既に血液をサラサラにする薬を服用している方は注意が必要です。

というのも、青汁にはビタミンKが豊富に含まれているのですが、これと血液をサラサラにするワーファリンといった薬は相性が悪く、効果がうまく発揮されないことがあるのです。この場合は必ず医師に相談のうえ、指導の下で飲むようにしてください。

また、青汁はあくまで改善の手助けをしてくれるに過ぎません。

適度な運動を心がけ、喫煙や過度な飲酒を控えるなど、日常でできることから意識して改善していきましょう。