青汁に含まれる栄養素のうちのひとつ、ビタミンB2。実はとても大事な栄養素なのです。
どんな働きをもっているのか、欠乏したらどうなるのか？をまとめてみました。
ビタミンB2とは
ビタミンB2は水溶性ビタミンの一種です。
主に皮膚や粘膜の健康維持のために働いてくれます。過剰に摂取しても一般的に過剰症になることはありません。
ただし、体内に蓄えておくこともできないため、毎日きちんと摂取する必要があります。
毎日飲む青汁は、ビタミンB2のような蓄えることができない栄養を補うのに最適の飲み物なのです。
ビタミンB2の働き
ビタミンB2の働きはいくつかあります。主な働きをみてみましょう。
- 成長促進作用
ビタミンB2が発見された当初は、その成長促進作用から成長因子（growth factor）の頭文字をとってビタミンGと呼ばれていました。
ビタミンB2は補酵素として、たんぱく質の合成に関わっています。細胞の再生により皮膚や爪、髪の毛を作り、全身の成長・維持を助けているのです。
また、同様に粘膜を保護する働きもしています。目、舌、唇といった粘膜性の部位を健康に保つ役割をしているのです。
特に成長期の子供に欠かせない、重要な働きを担っています。
- 脂質の代謝を助ける働き
脂肪を溜めないようにするために、あるいは溜まってしまった脂肪を燃焼しようと思っても、ただ運動するだけでは実はあまり効率が良くありません。
脂肪を燃焼するためには、糖質や脂質の代謝が欠かせないのです。
ビタミンB2は、そのうちの脂質をエネルギーに換えて代謝してくれる働きがあります。ダイエット中の女性には強い味方といえるでしょう。
しかし、ダイエットで食事制限を行っていると、ついつい栄養が不足しがちになってしまい、脂肪を燃焼してくれるビタミンB2まで足りなくなってしまうことがあります。
青汁は手軽にビタミンB2を含む様々な栄養素を低カロリーのまま補うことができるため、ダイエット中の女性にもおすすめなのです。
- 生活習慣病予防
ビタミンB2は成長期の子供やダイエット中の女性だけにおすすめの栄養素、というわけではありません。
実は中高年の方が気になる生活習慣病を予防する働きもあるのです。
ビタミンB2には過酸化脂質の分解促進効果があります。
過酸化脂質とは、蓄積すると動脈硬化や老化を進行させ、発がん性まで有している、人体にとって非常に危険な有害物質。動脈硬化は脳梗塞や脳卒中、心筋梗塞などを招く病気でもあります。
これらを予防してくれるのが、ビタミンB2なのです。
また、ビタミンB2同様青汁に含まれるビタミンEには、過酸化脂質の生成を抑える働きがあります。
ビタミンB2とビタミンEを両方摂取できる青汁は、生活習慣が気になる方にも有効といえるでしょう。
ビタミンB2が不足すると
ビタミンB2は水溶性ビタミンのため、過剰に摂取しても特に過剰症が起こる心配はほとんどありません。
しかし、ビタミンB2の少ない食事を続けるほか、アルコール依存症、肝機能の低下などによってビタミンB2が不足してしまうことがあります。
また、抗生物質や精神安定剤、ピルなどの服用によっても欠乏状態になることがあるため、注意が必要になります。
ビタミンB2が不足した場合、以下の症状が現れる場合があります。
- 皮膚や粘膜のトラブル
たんぱく質の合成が追いつかなくなり、皮膚や粘膜のトラブルが発生することがあります。
特にニキビや肌荒れといった皮膚の症状や、口内炎や口角炎、目の充血などの粘膜性の部位のトラブルなどは、ビタミンB2不足が原因の場合があるのです。胃や肛門の粘膜などに炎症がおきることも。
また、髪の枝毛や切れ毛も発生してしまうなど、美容面でも症状が出てくることがあります。
- 子供の成長障害
子供にとって大切なビタミンのため、不足すれば成長障害になる可能性があります。「発育のビタミン」とも呼ばれるほど、成長期の子供には欠かせないのがビタミンB2。
子供本人だけでなく、妊娠中の女性がビタミンB2不足になれば、お腹の赤ちゃんにまで悪影響を及ぼす危険も。
特に妊娠中は多くのエネルギーが必要となってビタミンB2が消費されやすいため、不足に気をつけてしっかりと摂取する必要があります。
妊娠中はつわりなど、思うようにご飯が食べられず、また食事の準備をする余裕がないことも多いかと思います。そういう時に、水に混ぜるだけで飲める青汁なら手軽に栄養を補うことができるのでおすすめです。
- 生活習慣病
ビタミンB2には前述の通り、脂質を代謝し、過酸化脂質の分解を促進する働きがあります。
ビタミンB2が欠乏すると脂質を代謝できず、肥満に繋がってしまいます。
また、もし過酸化脂質が溜まってしまえば分解できず、動脈硬化をはじめとする様々な生活習慣病を引き起こす恐れがあるのです。
ダイエット中の女性も、むやみに食事制限をしたとしても脂質が燃焼されなければかえって脂肪がついてしまうため、バランスの良い食事を心がける必要があります。
また、仕事などが忙しく思うようにバランスの取れた食事ができない方も、手軽に飲める青汁ならうまくサポートしてくれるでしょう。
ビタミンB2摂取におすすめの青汁
青汁の主な原料の中でも、特にビタミンB2を多く含んでいるものは明日葉です。ビタミンB2を積極的に摂取したい場合は、明日葉を原料に使用している青汁を選んでみてください。
とはいえ、ビタミンB群はまとめて一緒に摂取することで相乗効果を生み、より効率的に働いてくれます。
ビタミンB群にはビタミンB1、B2、ナイアシン、B6、B12、葉酸、パントテン酸が該当します。
生活習慣病予防など、特に健康意識で青汁を飲む場合は、これらがバランスよく含まれているか栄養表示をチェックして選ぶのがおすすめです。
