青汁に挑戦してみたとき、1週間ほど試してみて「効果がないなあ」と、飲むのをやめてしまったなんて方、いるのではないでしょうか?
目的にもよりますが、青汁とはほんの数日飲んだだけでは本来の効果が発揮されるものではないのです。
青汁が効果を発揮するメカニズムをご説明いたします。
効果が現れる目安期間
はじめに確認して欲しいことは、「青汁は薬ではない」ということです。
何かの症状に対し、直接働きかける作用があるわけではありません。
つまり対処療法ではなく、「青汁でこんな効果がある」というのも、体全体を健康にしていくことで結果的にその効果が得られるということなのです。
いわば一種の体質改善に近いと考えてください。
そのため薬のような副作用もありませんが、飲んで即効果が現れる、ということもないのです。
では、どれくらい青汁を飲み続ければ効果は現れるのでしょうか?
効果が現れる目安は1~3ヶ月くらいです。
人間の体はおよそ60兆個の細胞で構成されています。
これらの細胞が全て、青汁によって整えられた新しい細胞に入れ替わったとき、つまりターンオーバーが完了したときに青汁の効果も初めて実感できるようになるのです。
お肌の細胞は約28日、赤血球は約120日、筋肉の細胞は約180日の周期で入れ替わるといわれ、部位によって様々ではありますが、体の細胞のおおよそは3ヶ月で入れ替わるのです。
つまり、きちんと青汁の効果を実感できるようになるまで、最低1ヶ月は継続して飲む必要があるといえます。
便秘の方が飲んで2、3日で効果を実感できたりするのは、お腹のターンオーバーがおよそ5日周期で行われているからです。
数か月飲んでも効果が現れないときは?
しかし、何ヶ月飲んでも効果が実感できない場合もあるかと思います。
その場合は、以下のことについて振り返ってみてください。
- 青汁の飲み方が間違っている
青汁は薬ではなく食品なので、決まった飲み方があるわけではありません。
とはいえ、青汁の栄養を満足に吸収できないような非効率的な飲み方では効果はないでしょう。
市販の青汁にはまず推奨されている飲む回数や量が記載されていると思います。
それらは、その青汁の栄養が最大限吸収でき、かつ無駄がないよう設定されているのです。
自分がきちんと推奨された飲み方で飲んでいるか、確認してみましょう。
- 青汁選びに失敗している
そもそも青汁選びに失敗している、という可能性もあります。
現在では美味しくて飲みやすい青汁もたくさんありますが、何故美味しいのか考えたことはありますか?
化学甘味料などの添加物によって美味しくした青汁の製品も実はたくさんあります。
中には青汁の本来の原料であるケールや大麦若葉といった葉っぱではなく、こういった甘味料の方が多く含まれているなんて商品も。
また、青汁によって含有している成分もそれぞれ特徴があります。
自分にはどんな栄養素が足りていないのか、どんな青汁を飲めば補えるのかを一度考えてみてください。
- そもそもの生活が不健康的である
青汁を飲んでいるからといって、偏った食生活になっていたり、運動不足になっていたりしていませんか?
青汁はあくまで普段の食生活では摂取しきれない栄養を、搾り取った緑色野菜の汁で補うというものです。
青汁だけで一日の栄養を全て摂取しきることはできません。
青汁で健康を目指すには、あくまで規則正しく、健康を意識した生活を送ることが必要です。
青汁に頼りきった生活を送っていないか、確認してみましょう。
どうでしょうか?
もし当てはまる項目がある場合は、それが原因かもしれません。改善して、もう少し飲み続けてみてください。
もしどれにも当てはまらないのに効果が感じられない場合は一旦飲むのをやめてみてください。
新たに自分に合う青汁を探してみるのも手でしょう。
青汁を長く継続するには
青汁の効果を発揮するためには自分にあったものを、毎日継続して飲み続けていく必要があります。
しかし青汁もただではないですし、最低でも1ヶ月は飲み続けなければ効果がわからないのも、非常に手間です。
できれば最初から自分にあった青汁を見つけたいですよね。
長く飲み続けられる青汁を見つけるためのポイントをまとめてみました。
自分にとってどんな栄養を補うのが良いのかを考える
青汁には商品によってそれぞれ特徴があります。
原材料によって含まれる栄養素のバランスも様々ですし、その原材料にしか含まれない固有成分も多数あります。
ビタミン、食物繊維、はたまた抗酸化物質など、自分が普段の食事からさらにプラスしたい成分はどんなものか、一度自分の食生活を見直してみてください。
原材料に余計なものが含まれていないか確認する
商品の原材料欄は、最も多く含有されているものから順に記載されています。
原材料欄を確認して、はじめに青汁の原料となる緑色野菜が記載されていない商品の購入はやめるべきでしょう。
他にも無駄な添加物が含まれていないか、原料の緑色野菜の産地はどこか、農薬や化学肥料の使用の有無など、自分で納得のいくまで調べてみてください。
分からないことや疑問点などがあれば、電話やメールで直接企業に確認するのも手です。
飲める青汁を選ぶ
青汁は嗜好品ではないため、ジュースのような美味しさを求めるのは間違いです。
とはいえ、無理して自分の飲めない位まずい青汁を買っても、飲むのが億劫になって飲み続けられないのでは本末転倒です。
無駄な添加物は避けるべきですが、飲めないものを買う位であれば、抹茶風味に仕立てたものや、はちみつやオリゴ糖など健康に良い甘味料を使って飲みやすくしたものを選んでみてください。
また、ケールの青汁は苦味が強いものが多いですが、それと反対に明日葉や大麦若葉の青汁は比較的飲みやすい青汁が多いです。
青汁の味に抵抗のある方はまず明日葉や大麦若葉を使った青汁からはじめてみてください。
最初の一週間分だけのお試しコースなど、製品によってはキャンペーンを行っているものもあります。
これらは効果を実感するためには期間が足りませんが、飲み続けられる味かを試すのに利用してみるのも良いと思います。
継続できる価格か確認する
青汁はできるだけ長期間、継続して飲み続けることが好ましいといえます。
いくら効果のある青汁でも、継続するのが難しいほど高額な青汁では結局、長続きはしません。
一日あたり100~150円ほどの価格帯を目安に、自分の予算に見合った青汁を探してみましょう。
青汁はすぐには効かない
青汁は飲んですぐ効果が現れるような魔法の飲み物ではありません。
しかし、まずはじめの一ヶ月、三ヶ月、そして一年と毎日飲み続けていけば、きっと飲み始める前との差が分かるはずです。
ぜひ毎日の習慣に、青汁を取り入れてみてください。