様々な食品添加物のうちの一種、ステビア。
甘味料として青汁にも使われていることがありますが、この添加物は安全なのでしょうか。
一体どういうものなのか、ご紹介していきます。
ステビアとは?
そもそもステビアとはどういったものなのでしょうか。
実はキク科の多年草から抽出して作られた植物由来の天然甘味料です。パラグアイをはじめとする南米周辺が原産地となっています。
化学的に配合して作られた人工甘味料と違い、天然の甘味料なのでざっくり言ってしまえば砂糖と同じようなものなのです。
甘味料の中でも安全な成分であるというのが既に実証されています。
日本で使われるようになったのは1970年代と比較的最近のことなのですが、パラグアイでは16世紀頃からマテ茶に甘味料として混ぜて使用されてきた、意外と歴史のある甘味料なのです。
パラグアイでは甘味料だけでなくハーブとして、また薬としても使われてきました。現地の先住民の間では、神聖な植物として崇拝されていたほど馴染みの深い植物なのです。
甘味料としてのステビア
前述の通り、ステビアは以前から甘味料として使われてきました。
砂糖と比較しておよそ200~300倍の甘味度を持ちながら、カロリーは砂糖の90分の1という少なさのため、実際に使用するとほぼ0カロリーの状態で使うことができるのが特徴です。
非常に強い甘味と低いカロリーから、砂糖に変わる甘味料として注目を浴びていますが、ひとつ欠点があります。というのも、先にハーブとしても使われたと述べた通り、後味に少し独特の風味が残るため、どうやら苦手な人も多いようなのです。
ステビアも砂糖のように単体で入手して自分で添加することができますが、好みの分かれる味のようですので、購入する際はその点に注意が必要になります。
ステビアの有用性
パラグアイでは薬として使われてきたように、ステビアには有用性があります。
- ダイエット効果
前述の通り、非常に低カロリーで使える甘味料のため、甘いものが好きな人には砂糖の代わりにステビアを使うことで摂取カロリーを抑えることができます。
青汁を飲む際にもカロリーを気にする女性は多いので、嬉しいポイントかと思います。
- 糖尿病の予防・対策
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インスリンの作用不足による2型糖尿病に対してステビアが有効であるということが実験により証明されています。
具体的には、2型糖尿病の特徴である、肝臓や筋肉がインスリンの働きに対して鈍感になってしまうインスリン抵抗性を改善する働きがあるというのです。
そのため、インスリンが全く分泌されなくなってしまう1型糖尿病には効果がないのですが、糖尿病患者のおよそ95%がこの2型糖尿病であるとされているため、多くの糖尿病患者の方にとっては気になる甘味料なのではないでしょうか。
- 抗酸化作用
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ステビアには余分な活性酸素を抑える抗酸化作用があります。
アンチエイジング効果があるほか、血糖値を下げたり、アトピー性皮膚炎のかゆみを和らげたりしてくれる効果もあるのです。
ステビアの入った青汁を飲むときの注意点
ステビア自体には上記のような効果があります。
しかし前述の通り、味自体にクセがあるため、他の甘味料と併用されている場合が多いのです。
青汁の場合、毎日飲み続けるものですので、少しでも不安の残る人工甘味料などはできるだけ避けたいところ。併用されている甘味料がどういったものか、きちんと確認して青汁を選ぶようにしましょう。
オリゴ糖やはちみつなど、健康に良い作用や高栄養価な甘味料が併用されているものがおすすめです。
また、ステビアはキク科の植物ですので、キク科の植物にアレルギーをもつ場合も注意するようにしてください。
ステビアは不妊になる?
ステビアについて調べていると、「ペルーの先住民の間では避妊薬として用いられてきた」という記述が目に付くかと思います。これは本当なのでしょうか?
結論から言うと、現在ステビアに妊娠毒性はないとされています。
過去の実験でラットにステビアを投与したところ流産したとの報告がありましたが、その後、何度同じ実験をしても同様の結果は得られなかったといいます。通常、甘味料として含まれる程度の分量であれば全く影響はないといっていいでしょう。
しかし、妊娠中は不安なことも多く、過敏になりがちですので、少しでも心配だと思うのであれば、妊娠期間中だけでもステビアの入っていない青汁に切り替えてしまいましょう。
毎日飲むものですので、自分の納得のいくものを飲むようにしてください。
苦味が苦手な方にステビア入りの青汁はオススメ
本来であれば、青汁は混じりもののない、野菜だけのものが良いとされていますが、毎日飲むのであればできるだけ飲みやすいものの方がいいですよね。
そのままの青汁がまずくて飲めないという方は、ステビア入りの青汁も試してみてください。