友達と話していると、「あれ、息、臭いかも……?」とか、「体臭きついかも……」なんて気になるとき、ありますよね。
口臭や体臭がきつくて会話に集中できない、なんてことでは、せっかくの楽しいおしゃべりの時間が台無しです。
そんな臭いも、青汁で予防できるということをご存知ですか?
口臭の種類
まず、口臭について考えてみましょう。
口臭は大きく二つに分けられます。
一つ目が口腔由来の臭気、そして二つ目が呼気性臭気と呼ばれるものです。
- 口腔由来の臭気
口腔由来の臭気はそのまま、口内環境の不衛生、虫歯や歯槽膿漏などが原因にあげられます。
この口臭を改善するにはまず歯磨きやうがいなどで口内を清潔に保ち、必要であれば治療を受けるといった対応が必要になります。
- 呼気性臭気
ではもうひとつの方、呼気性臭気とは一体何なのか?
ハーと息を吐いて終わりの方の臭いが臭ければそれは呼気性臭気といえるでしょう。
実は胃腸などの環境が荒れているとこの呼気性臭気になってしまいます。
胃腸の環境が荒れると食べたものが消化不良を起こして悪臭を放つようになってしまい、その悪臭成分が体内に回り、やがては肺にも到達して呼気性臭気となるのです。
こちらは臭いを改善するにはまず胃腸の環境を整えてく必要があります。
体臭について
では体臭はどうでしょう。
一般的に、本来日本人は欧米人などに比べて体臭が少ないとされていますが、最近ではその体臭が気になる人が増えてきたといいます。
それは、肉食に移り変わった現代の食事にあるようです。欧米食に切り替わって以降、肉を多く食べるようになってから、体臭のする人が増えたというのです。体臭が気になるのは特に肉を好んで食べる人に多いようです。
では肉食の何がいけないかというと、便秘に繋がるからという点が原因にあげられます。肉には食物繊維が少ないため、消化が遅れて便秘を引き起こしやすくなります。焼肉などを食べた後、快便だったという経験がある方はほとんどいないのではないでしょうか。
腸内環境の問題が原因という点では呼気性臭気と共通しているといえるでしょう。
また、体臭といえば腋臭に悩まされている人もいるのではないでしょうか?
腋臭の原因はワキにあるアポクリン腺にあります。アポクリン腺は水分の他に脂質やたんぱく質などを分泌するため、これが蒸れて独特の臭いになってしまうのです。
では腋臭の人とそうでない人の違いといえば、このアポクリン腺の量によって変わってきます。
そしてこのアポクリン腺の量は、遺伝体質なのです。このアポクリン腺の量は手術でもしない限り改善できないので、腋臭の人は発汗量を抑えるなどして、うまく付き合っていく必要があります。
胃腸の環境と臭いの関係
ではここで、腸内環境と臭いの関係性について、もう少し詳しくみていきます。
前述の通り、胃に問題があれば、食べたものは消化不良を起こして長時間胃の中に食べ物が残った状態になります。そうすると、その食べたものは胃の中で異常発酵を起こし、アンモニア臭などの悪臭ガスを発生してしまうのです。
この悪臭ガスは胃の壁から血液に取り込まれ、血流をめぐって全身にまわります。最終的には肺へと到達すると気化して、呼気性臭気となるのです。
これは便秘でも同じことが言えます。
腸が何らかの不調で便秘を起こすと、便は長時間腸内に溜まっていることになります。さらに便秘が長引けば溜まった便から発生する悪臭ガスで腸内が満たされてしまいます。
そうすると胃の中と同じように、悪臭ガスは腸壁から血液へと取り込まれ、全身を巡っていきます。
結果、汗とともに悪臭ガスが排出され、体臭となってしまうのです。
臭いの元は何が原因?
呼気性臭気や体臭の多くは胃腸の環境が荒れていることが原因といえます。
ではそもそも胃腸はどうして荒れてしまうのでしょうか?
- お酒の飲みすぎ
- 食べすぎ
- 辛い・塩分が多い・脂っこい・肉料理等
- 喫煙
これらは胃の粘膜を刺激し、消化するのに胃に余計な負担をかけてしまったりします。
自覚のある方はこれらを控え、またよく噛んで食べるなどの改善が必要でしょう。
他にも、
- ストレス
- 睡眠不足
- 運動不足
これらは自律神経のバランスを崩し、胃腸の働きを低下させてしまいます。
また、腋臭も、同じ腋臭体質の人でも臭いがきつい人とそうでない人の差がありますが、その要因として
- 油っこいもの、肉、動物性たんぱく質(バター・チーズ・牛乳)のとり過ぎ
- ストレス
- 肥満
などがあります。
これらは汗の分泌を促し、また臭いの元になってしまうので、臭いがきつくなる原因となるのです。
臭いを改善するには?
以上の原因を改善するには、実は青汁はとても都合のよい食品といえます。
青汁には食物繊維が豊富に含まれているので、便秘の改善にとても向いているのです。
便秘が臭いの原因かも、という方には、特に大麦若葉の青汁がおすすめです。青汁の原料として他によく使われるケールが3.7g、明日葉が5.6gなのに対し、大麦若葉は41.6gと飛びぬけて多い食物繊維を含有しているのです。(100gあたり)
また、ストレスや睡眠不足などに心当たりがある方、あるいは腋臭でお悩みの方は、特に自律神経を整えるのに役立つビタミン・ミネラル類を多く摂取したいところ。
これらを多く含むのはケールや明日葉になります。
どちらもバランスよく豊富に含まれているため、ストレス社会を生きる現代の日本人にとてもおすすめです。
100gあたりの含有量 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ビタミンB1(mg) | ビタミンB6(mg) | ビタミンC(mg) | カルシウム(mg) | カリウム(mg) | マグネシウム(mg) | 鉄(mg) | 亜鉛(mg) | |
ケール | 0.06 | 0.16 | 81 | 220 | 420 | 44 | 0.8 | 0.3 |
大麦若葉 | 0.064 | 0.055 | 7 | 29 | 320 | 16 | 4.16 | 0.34 |
明日葉 | 0.1 | 0.16 | 41 | 65 | 540 | 26 | 1 | 0.6 |
口腔由来の臭いでお困りの場合はケールの青汁がよいでしょう。
抗菌・消臭作用があり、消炎効果がある葉緑素も多く含んでいます。飲むことで口臭を押さえ、臭いの元を断つ効果も期待できます。
おすすめの飲み方は食前に飲むことです。食物繊維が腸内環境を整えてくれ、動物性たんぱく質・脂質の吸収を抑え、適切に体外に排出してくれるでしょう。
また、便秘の方は腸内環境を整えてくれる乳酸菌を多く含むヨーグルトに混ぜれば、飲みにくい味の青汁でも美味しく食べることができるのでこれもおすすめです。
ただし、腋臭でお悩みの方は牛乳やコーヒーと混ぜて飲むことは少し控えるようにしてください。
動物性たんぱく質を多く含む牛乳を大量に飲んでいると腋臭を悪化させてしまう可能性がありますし、コーヒーに含まれるカフェインには発汗作用があるのでこちらもおすすめできません。
植物性たんぱく質の豆乳であれば問題ありませんし、大豆に含まれるイソフラボンには発汗を抑制する効果もあるのでこちらをおすすめします。
口臭・体臭改善のサポートに青汁を
臭いの原因は人によってそれぞれです。
生活を見直し、自分の臭いの原因が何なのかを突き止め、改善する努力は必要です。
青汁はその手助けをしてくれます。
ぜひ口臭・体臭の元を断ち、友人とのおしゃべりも存分に楽しんでください!