強い紫外線で日に焼けてシミができたり、肌が乾燥して肌が荒れたりして困っている、という女性にぜひおすすめしたいのが青汁です。
青汁には美肌のための栄養がたっぷり入っています。
そんな美肌のための青汁についてご紹介しましょう。
美肌の条件とは
そもそも、美肌とひとくちにいってもいったいどんな状態であれば美肌なのでしょうか。
- 色素沈着をしていない
シミやそばかすがあったり、肌がくすんでいたりしては美しい肌であるとはいいにくいですよね。
にきび跡が残ってしまっているのも美しくないです。
- 肌のきめが細かい
赤ちゃんの肌はすべすべで、透明感があってまぶしいくらいだったりしますよね。これは肌のきめが細かいために光が乱反射してより白くきれいに見えるのです。
しかし、年齢と共にターンオーバーが乱れると肌のきめは失われていきます。
- 肌に潤いとハリがある
しっとりとしてハリのある肌は若々しく見えます。
逆に乾燥してハリのない肌は顔を老けさせてしまいます。
- 毛穴が詰まって汚れていない
鼻の頭を見ると黒いブツブツがあって、まるでイチゴみたいになっていること、ありませんか?
これもやはり肌のターンオーバーが乱れていると汚れが溜まってしまうようです。
また、毛穴が詰まっているとにきびが発生する原因にもなります。
これらの条件が全てそろっていたら、美肌として自信を持ってもよさそうですよね。
肌のトラブルを知る
美肌を目指すのであれば、肌トラブルを抱えている場合ではありません!
まずはトラブルの原因を突き止め、知ることからはじめましょう。
シミ
- 肝斑
一般的にシミと呼ばれるものはこれにあたります。
褐色のシミが額や頬、口の周りなど両頬骨に沿っておよそ左右対称に現れます。
比較的広範囲に、輪郭がはっきりとしない形をしているのが特徴です。
30~40代の女性に多く見られます。
洗顔時に皮膚を強くこすりすぎていることが発生の主な原因です。
また妊娠時に濃くなることがあり、肝斑ができる男性はほとんどいないため、女性ホルモンが影響しているのではないかといわれています。
いずれも肌に炎症を起こしていることが共通点になります。
肌の内側に炎症ができるとプラスミンという物質が発生してしまい、このプラスミンがメラノサイト(色素形成細胞)にメラニンを作るよう信号を出しているのです。
- そばかす
頬や鼻の辺りに細かく現れる色素沈着です。
大きさは肝斑などよりも小さく、散らばるように出来るのが特徴です。
小学生~思春期くらいの頃に現れ始めます。
発生の原因は遺伝によるものといわれています。正確には「そばかす」自体が遺伝するのではなく、「そばかすができやすい色白の体質」が遺伝するのでは、ということのようです。実際、そばかすは特に色白の人に多い傾向にあります。
遺伝的なもののため、一般的には消すことが難しいとされますが、若い頃からのそばかすは加齢と共に薄くなることもあります。
- 3)スポット斑
紫外線によって出来るのがこのスポット斑です。
顔や手の甲、腕など日光によくあたる部分に出来ます。
茶色で、はじめは色が薄くあまり目立ちませんが、少しずつ濃くなって境目がはっきりとわかるようになってきます。老人性色素斑とも呼ばれますが、20代後半くらいから発生することもあります。
ニキビ
毛穴に皮脂が溜まることによって発生します。これは毛穴のつまりが原因で皮脂が溜まるのです。
毛穴が詰まる原因は大きく二つに分けられます。
- 皮脂の過剰分泌
多くの場合、男性ホルモンが影響していると考えられます。
男性ホルモンには皮脂過剰を招き、角質の柔軟性を失わせて角栓の詰まりを誘発してしまう働きがあります。
にきびが出やすい思春期の第二次性徴期は男性ホルモンの分泌量も非常に増えます。過剰なストレス、睡眠不足の状態でも男性ホルモンは分泌されます。
また、女性ホルモンのひとつの黄体ホルモンは男性ホルモンと構造が似ているため、同じように皮脂分泌を活発にしてしまうことがあります。
男性ホルモン以外にも、動物性脂肪や糖質のとり過ぎ、あるいはビタミン類の不足といったバランスの悪い食事も皮脂の過剰分泌に繋がります。
- 角化異常
ターンオーバーの乱れや肌のバリア機能が低下すると、刺激から肌を守るために角質が厚さを増す「過角化」が起きます。
洗顔で皮脂を落としすぎるとバリア機能は低下しますし、保湿が不十分だとターンオーバーは乱れて古い角質が剥がれずに硬くなっていきます。
また、紫外線が肌に当たるとバリア機能が働いて角質は厚くなります。
紫外線が当たることによって活性酸素も発生し、ターンオーバーを乱れさせます。
また化粧品が毛穴に直接入り込んで詰まらせ、にきびが発生するということもあります。
乾燥肌
本来、肌の角質層には水分を保持したり、紫外線など外部からの刺激から肌を守ったりする機能が備わっています。
しかし、角質層の水分量が大幅に低下して、皮脂やセラミドといった保湿のための働きがうまく機能していない状態になってしまうと、肌は乾燥してしまいます。
肌が観想してしまう原因は多岐にわたります。
- 間違ったスキンケア
実は意外なことに乾燥の原因の多くが間違ったスキンケアにあるのです。
まず、肌をこすりすぎたり、力を入れすぎたりしているということ。クレンジングや洗顔の際、指が肌に当たるだけでも角質はダメージを受けます。ふき取るタイプのメイク落としなどもダメージは大きいです。
これらは肌の角質にダメージを与え、肌を乾燥させてしまいますし、前述の通り肝斑の原因にもなります。
肌は優しくケアするようにしましょう。
- 栄養バランスの乱れ
栄養バランスの取れた食事を取っていれば本来は肌が乾燥することはありませんが、偏食や欧米化した食生活により、乾燥肌になる女性が多いといいます。
特に亜鉛やビタミン類は肌のターンオーバーを促し、健康を保つのに重要な栄養素です。
もしこれらが足りていないようであればきちんと補う必要があるでしょう。
- 周辺環境・生活習慣
乾燥した空間にいれば肌が乾燥するのは当然のことといえます。
しかし実は、肌が健全な状態であれば一度乾燥してもすぐに戻るのです。角質が剥がれて保湿力が低下した状態の肌で乾燥した空間にいると、角質層はどんどん水分を失って乾燥していってしまうのです。
また、睡眠不足も乾燥肌に大きな影響を与えます。
肌のターンオーバーを調整するのは成長ホルモンですが、これは夜中の睡眠中に分泌されます。つまり、睡眠不足になればなるほど肌のターンオーバーは乱れ、肌の角質層は水分を失ってしまうのです。
肌トラブルを治すには
肌トラブルについて調べていると、単純に肌にだけ気をつけていれば良いというわけではないということが分かるかと思います。
こういった問題は、まず原因を断つと共に、たっぷりの栄養で内側からケアしてあげる必要があります。
肌トラブルに対して特に有効な成分をまとめてみました。
効果・働き | 有効な肌トラブル | |
---|---|---|
βカロテン | 抗酸化作用 天然保湿因子の生成を促す |
|
ビタミンB2 | 肌を構成する成分であるたんぱく質の合成を助ける | にきび |
ビタミンB6 | ホルモンバランスの調整 |
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パントテン酸 | コラーゲンを生成するビタミンCの補助 | 肌のハリ不足 |
ビタミンC |
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ビタミンE |
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亜鉛 | 肌のターンオーバーに関わる酵素を構成する要素 |
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カルシウム | 神経系を整える | にきび |
マグネシウム | 神経系を整える | にきび |
この通り、肌に直接働きかける成分だけでなく、神経系やホルモンバランスなどを調整するよう働きかける成分も肌トラブルの改善に有効です。
バランスよく様々な栄養を取ることが大事になります。青汁ならこれらの栄養をバランスよく、手軽に補うことができます。
普段の食事に青汁を一杯加えるだけでも大きく変わるでしょう。
青汁の原料となる野菜ごとにどれほどの栄養が含まれているかまとめてみました。
100gあたりの含有量
ケール | 大麦若葉 | 明日葉 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
βカロテン(μg) | ビタミンB2(mg) | ビタミンB6 (mg) | パントテン酸(mg) | ビタミンC(mg) | ビタミンE(mg) | 亜鉛(mg) | カルシウム(mg) | マグネシウムd(mg) |
2900 | 0.15 | 0.16 | 0.31 | 81 | 2.4 | 0.3 | 220 | 44 |
2538 | 0.147 | 0.055 | 0.192 | 7 | 1.19 | 0.34 | 29 | 16 |
5300 | 0.24 | 0.16 | 0.92 | 41 | 2.8 | 0.6 | 65 | 26 |
肌トラブルの対策として青汁を飲むのであれば、明日葉を使った青汁が一番栄養を含んでいそうであるということが分かるかと思います。
どんな青汁を買おうか迷ったらとりあえず明日葉の青汁で試してみてください。
ただし、人によって肌トラブルの症状や原因は様々です。
例えば、過剰なストレスのせいでにきびが出来ているという自覚がある方は、神経系を整える効果をもつカルシウムやマグネシウムを豊富に含んだケールの青汁の方がより効果が現れるかもしれません。
若い頃に日焼けを気にせず紫外線を浴び続けた結果シミが出来てしまったという方は、活性酸素に対してより強力な効果を発揮するSOD酵素が豊富な大麦若葉の青汁もおすすめです。
自分の肌トラブルの原因に合わせて青汁も選んでみてください。
青汁だけに頼らないようにしましょう
青汁で内側からケアしたら、これ以上トラブルを増やさないよう気をつけるようにしましょう。
日焼け止めを使ったり肌をこすったりしないようにして極力肌への負担を減らすことはどんな症状においても重要なケアになります。
また、青汁だけに頼るのではなく、肉食に偏らずにきちんとバランスのとれた食事も取るようにしましょう。
肌はとてもデリケートです。ぜひ、バランスの取れた栄養と刺激を抑えたケアで肌を労わってあげてください。
この2つを続けて美肌を目指していきましょう。