青汁の栄養素(亜鉛)

サプリメントなどでも亜鉛はよく見かけますが、実際はどのような働きをもっているのでしょうか。

実は亜鉛は青汁からも摂取することが可能なんです。そんな亜鉛について、まとめてみました。

亜鉛とは

体内では作ることができず、食事から摂取する必要がある必須ミネラルのうちのひとつが亜鉛です。

たんぱく質の合成に関わる酵素の材料として使われています。

体内では主に骨格筋、骨、皮膚、肝臓、脳、腎臓に存在するとされ、その総量は2000mgほどです。

汗や尿に多く含まれるため、発汗量に比例して亜鉛の消費量も増える特徴があります。そのため、激しい運動などで汗をよくかく人ほど亜鉛は積極的に摂取していくべきといえるでしょう。

また、偏った食事や過激なダイエットなどによっても、亜鉛は不足しがちです。

ダイエットしながら低カロリーで栄養を補給することができるという点でも青汁はおすすめなのです。

亜鉛の働き

亜鉛にはいったいどのような働きがあるのでしょうか。

主な作用をみていきたいと思います。

味覚を正常に保つ

舌には味蕾という、味を判断する味細胞を含んでいる器官があります。

この味蕾は短い周期で新陳代謝を繰り返して味覚を正常に保っているのですが、その新陳代謝には亜鉛が必要とされるのです。

亜鉛が不足すると、味覚障害になってしまうことも。食事の味を楽しむためにも、亜鉛は必要なのです。

抗酸化作用の促進

抗酸化作用を持つビタミンAの代謝を促して、抗酸化作用を活性化させる働きがあります。

健康だけでなく、お肌のシミやたるみ改善にも抗酸化作用は有効です。

また、ビタミンCやSOD酵素など、青汁には他にも抗酸化作用をもった成分が豊富に含まれています。

免疫力の向上

体内に病原体などが侵入したとき、その病原体に抵抗し打ち負かす働きをもっている白血球。亜鉛はビタミンAと共に、その白血球を活性化させる働きがあるのです。

青汁には体内でビタミンAに変化するβカロテンが豊富に含まれているので、亜鉛と一緒に摂取するのに好都合といえます。

成長・発育

たんぱく質と合わせて摂取することで、新陳代謝を活性化させる働きがあります。

また、新陳代謝が活発になると亜鉛の必要量も増えるため、より積極的に亜鉛を摂取する必要があるでしょう。

髪や肌の健康維持

亜鉛は皮膚のターンオーバーにも必要とされています。

また、髪の毛を構成しているたんぱく質のケラチンを合成するのにも亜鉛は必要です。女性の美髪だけでなく、薄毛に悩む男性にも重要な栄養素といえるでしょう。

生殖機能改善

男性の前立腺や精子には亜鉛が多く含まれています。

特に精子の形成には亜鉛が必要とされているため、不足するとEDになってしまうこともあります。

亜鉛は吸収率が低い!

様々な働きをしてくれる亜鉛ですが、実は吸収率が低いという特徴があります。

一般的に亜鉛の吸収率は30%といわれていますが、違う研究データでは5~10%だったり、50%だったりとまちまちです。ただ、いずれも吸収率が良くないことだけは確かといえるでしょう。

せっかく亜鉛を摂取するなら、できるだけ吸収の効率もよくして無駄をなくしたいですよね。実は青汁なら、効率よく摂取するポイントが抑えられているのです。

というのも、青汁に豊富に含まれているビタミンCが亜鉛の吸収率を高めてくれる働きをしてくれます。ビタミンC自体にも強い抗酸化作用があり、美容や健康に役立つ栄養素です。

亜鉛を効率よく摂取するのなら、青汁はとてもおすすめです。

亜鉛を効率よく摂取するなら……

青汁にも亜鉛は含まれていますが、実は亜鉛は野菜よりお肉のほうが含有量は多いです。

そこで、より効率よく亜鉛を摂取したいなら、食事と一緒に青汁を飲むことをおすすめします。青汁に含まれるビタミンCが、青汁だけでなく食事に含まれる亜鉛の吸収率も高めてくれるでしょう。

ただし、カルシウムと同時に摂取してしまうと亜鉛の吸収率が下がってしまうため、亜鉛を気にして青汁を飲む場合は、牛乳で青汁を割るのは避けた方が良いかもしれません。

とはいえ、カルシウムも体の健康に必要な栄養素です。あまり神経質にならなくても大丈夫でしょう。

また、亜鉛はカフェインによっても吸収率が大幅に下がってしまいます。そのため、コーヒーを飲む場合は食前や食後1~2時間は控えるようにしてください。

美容に気を使う女性だけでなく、男性にとっても亜鉛不足は避けたいところ。吸収率が低い亜鉛ですが、青汁で上手に亜鉛不足を解消しましょう。