青汁を飲むことは健康に良い、というイメージが定着している昨今。
中には青汁を食事と置き換える、なんていう人もいるくらいです。
本当に青汁が食事の代わりになるのなら、青汁だけで健康になることも可能なのではという話を見かけます。
そんな単純に考えてもいいものなのでしょうか。
考えていきましょう。
青汁だけでは健康になることはできない
結論から言ってしまえば、青汁だけで健康になることはまず不可能といっていいでしょう。
確かに青汁は栄養素を豊富に含んだ、効率のよい飲み物です。
しかし、そもそも青汁の原料は緑黄色野菜のみ。
それらをすりつぶして搾り取った汁が、青汁なのです。
つまり、青汁だけを飲んでいても、緑黄色野菜に含まれている栄養素しか摂取することはできません。
確かに緑黄色野菜に含まれる栄養素自体は種類も豊富ですが、それでも偏りはあります。
たんぱく質をはじめ、純粋な青汁では摂取することのできない栄養素もあるのです。
また、肉や魚を食べていても、野菜が嫌いだからといって青汁だけで一日分の野菜を摂取しようとすることも難しいでしょう。
というのも、青汁には食物繊維が豊富に含まれているため、一日に何杯も飲むとお腹を下してしまう恐れがあるのです。
あくまで青汁は日々の食事にプラスして、足りない野菜を補うという考えで飲むようにしましょう。
健康に必要な3つのこと
青汁だけでは健康に慣れない、ということがわかったかと思いますが、青汁を飲んでも健康にはなれないのでしょうか?
健康でいるためには、いくつか重要なポイントがあります。
それらの手助けとして、青汁は非常に有効な働きをしてくれるのです。
バランスの取れた食事
ひとつ目はもちろん、バランスの取れた食事です。
食事によって摂取された栄養には、いくつかの働きがあります。
- エネルギー源となって活動を支える働き
- 筋肉、皮膚、骨、血液など、体の組織をつくる働き
- 体の調子を整える働き
これらは生命を維持するうえで欠かせない働きです。
栄養には「三大栄養素」とくくられるものとして、脂質、糖質、たんぱく質の三つがあげられます。
これらは主にエネルギー源となり、体の組織を作る働きをしています。
そしてこの三大栄養素に、さらにビタミン、ミネラルのふたつを加えて「五大栄養素」といいますが、このビタミンとミネラルが体の調子を整えてくれているのです。
青汁で摂取することができる栄養素は、このビタミンとミネラルがほとんどです。
つまり、普段の食事でエネルギー源と体をつくる栄養素を摂取し、不足しがちな野菜の栄養分を青汁で補い、体の調子を整えることで、健康な体をつくることができるといえます。
あくまでどれかひとつに偏るのでなく、まんべんなく栄養を摂取することが大事なのです。
適度な運動
ふたつ目は、適度な運動を心がけるということ。
運動というと、多くの人が疲れるし、苦手だし、そもそもそんな時間もないし……と消極的になりがちです。
しかし、実際はもっと簡単なことでいいのです。
例えば日常の家事や通勤などでも、意識して動くだけで立派な運動となります。
電車やバスを使って通勤しているなら、一区間分だけ歩いてみるだとか、エスカレーターではなく階段を使うなど、少し運動を意識するだけでも十分なのです。
むしろ、普段運動をしない人がいきなり激しい運動をすると、体を痛める危険もあります。
そもそも運動がもたらす効果は、脂肪を消費し、糖尿病や高血圧などの病気を予防すると共に、骨や筋肉に適度な負荷をかけることで体を丈夫にすることです。
それなのに、体を壊してしまっては意味がありません。
メタボ気味の方や、ダイエットがしたいという方も、青汁に含まれるビタミンB群の働きによって運動をすれば効率よく脂肪を燃焼することができます。
青汁に含まれる栄養素の最大の働きは体の調子を整えることですが、最大限その働きを生かすようにしましょう。
十分な睡眠
みっつ目が十分な睡眠です。
睡眠にはレム睡眠、ノンレム睡眠の二種類があります。
レム睡眠は夢を見ている状態で、体だけが休んでいる時間。
ノンレム睡眠は深い眠りの状態で、脳が唯一休むことができる時間です。
身体の回復は横になったり、落ち着いたりするだけでも得ることができますが、脳は起きている限り四六時中働きっぱなしになります。
そのため、身体以上に、脳にとって睡眠による休息は重要なのです。
最近の研究結果では、脳を十分に休められないと、アルツハイマー型認知症といった脳神経障害が引き起こされる危険性があることがわかりました。
これは、睡眠時間が短いことによって本来古くなった脳のシナプスを分解する細胞が活性化し、分解する必要がないシナプスまで分解されてしまうことが原因と考えられています。
また、睡眠不足によって糖尿病になりやすいことも発表されていますし、成長ホルモンの分泌がされるのも睡眠時です。
成長ホルモンは子供しか必要ないと思う方もいるかもしれませんが、成長ホルモンは細胞の修復などに使われています。
つまり、内臓や皮膚のターンオーバーには欠かせないのが成長ホルモンなのです。
しかし、そうはいっても思うように眠れない、忙しくて寝る時間がとれない!という方も多いと思います。
確かに十分な睡眠時間を確保することは大事ですが、それと同じくらい重要なのが睡眠の質です。
夜寝る前のスマホ、食事、運動などは質の良い睡眠を妨げ、入眠しづらくさせてしまいます。これらは控えるようにしましょう。
さらに睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンというホルモンと、そのメラトニンの材料となるセロトニンという神経伝達物質、これらを増やすことはそのまま良質な睡眠に直結します。
……しかし、これらは通常の食事から直接摂取することは難しい成分です。
そこで注目したいのが青汁に含まれるトリプトファンという成分。
これを摂取し、さらに日光を浴びることでセロトニンが体内に作られます。
セロトニンが増えれば、結果的にメラトニンも体内で増やすことができるのです。
メラトニンを直接摂取することは難しくても、トリプトファンなら青汁で気軽に摂取することができます。
トリプトファンは特にケールの青汁に豊富に含まれていておすすめです。
健康を目指す手助けとして
どうでしょうか?
青汁だけで健康を目指すことは不可能といえますが、青汁を飲むことは健康になる手助けになってくれるということがわかったかと思います。
本当に健康を目指すのなら、バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠は欠かせないでしょう。
しかし、青汁を飲むことはそれらを完全にするために大きな働きをしてくれるといえます。
ぜひ、青汁を生活の中に取り入れてみてください。