青汁による体質・体調改善(むくみ解消)

朝起きると顔がむくんでいた、夕方になったら脚がパンパンになっていた……なんてこと、ありませんか?特に女性の方に多いお悩みだと思います。

なかなか改善することが出来ないむくみ、実は青汁が効果的だということはご存知でしょうか?

その気になる成分についてご紹介します。

むくみとは

まず先に、むくみとは何なのかについて確認しましょう。

むくみは医学用語では「浮腫」と呼ばれます。

血液中の水分が血管やリンパ管の外に染み出し、顔や手足などの末端に体内の水分が溜まって全体的に腫れる症状を指します。

だるさなどを伴う場合はありますが、基本的には痛みがないのが一般的です。

いったんむくんでしまうと細胞に養分を取り入れたり、老廃物の排出がうまくいかなくなったりするため、さらにむくみが悪化していってしまいます。

このように慢性化しやすいのも特徴のひとつなので、日ごろからできるだけむくまないよう注意する必要があります

仮に痛みを伴うようになった場合には、重大な病気が隠れている場合があるので、速やかに病院で検査を受けるようにしましょう

ふくらはぎの筋肉がむくみのポイント

血液の流れは心臓から動脈を通って足へ運ばれ、静脈を通って心臓へと戻っていきます。

しかし一度足まで流れた血液を心臓に送り返すには、重力に逆らって静脈血を上へと押し上げる力が必要になります。

このとき血液を押し上げるポンプの働きをするのがふくらはぎの筋肉なのです。

このふくらはぎの筋肉の力が弱ければ血液を上に押し戻す力が足りず、また長時間同じ姿勢でいても筋肉が活動をしていない状態になっているため、特に筋力が少なく、また立ち仕事やデスクワークが多い女性にむくみやすい人が多いのです。

夕方になると脚がむくんでいるというのも、寝ている間に全身に均等にまわっていた水分がどんどん脚に溜まっていくために起こる現象です。

むくみの原因

ふくらはぎの筋肉がむくみにおいて重要であることは先に述べましたが、他にも気をつけなければいけない点はたくさんあります。

塩分(ナトリウム)のとり過ぎ

通常、体内のナトリウム濃度は、カリウムの働きによって尿や汗として体外に排出して調整されています。

しかし塩分を取りすぎると体内のナトリウム量が増えてカリウムによる排出が追いつかず、排出しきれないナトリウムはそのまま残ってしまいます。

そうするとこの余分なナトリウムの濃度を下げようと体が水分を溜め込んでいきます

こうして体内の水分量がふえ、結果的にむくみになってしまうのです。

血行不良

血行不良には血液を心臓から送り出す動脈の血行不良と、血液を心臓に送り戻す静脈の血行不良の2種類があります。

このうち、むくみに繋がるのは静脈の血行不良です。

足先に流れてきた血液を上に押し流すことができないためにむくみとなります

前述のふくらはぎが重要なポイントです。

冷え性

冷え性の原因がまず血行不良ではありますが、冷えることにより血行不良をさらに悪化させることがあるのです。

筋ポンプ作用の働きには熱エネルギーが必要になりますが、冷えることによってエネルギー代謝が悪くなり筋肉の動きも低下、さらに血行不良が促進するという悪循環を生んでしまいます。

夏場の冷房が効いたオフィスで長時間デスクワークをしているとどんどんむくんでしまうのはこのためです。

便秘

本来、毎日定期的に排便することで体内の老廃物が排出され、健康を維持することができます。

しかし便秘になると体内に老廃物が長時間溜まってしまうことになり、血液にも老廃物が多く混ざってしまいます

そうすると血液の流れが滞りがちになって全身の老廃物も排出されなくなり、むくみになってしまうのです。

むくみに効く青汁の成分

今まであげたむくみの原因に対し、青汁は有効な成分を豊富に含んでいます。

塩分とり過ぎの対策としてカリウム、血行不良や冷えの改善にビタミンE、便秘には食物繊維……。

いずれの栄養も青汁の主原料なら豊富に含んでいるのです。

野菜100gあたりの含有量
カリウム(mg) ビタミンE(mg) 食物繊維(g)
ケール 420 2.4 3.7
大麦若葉 320 1.19 4.11
明日葉 540 2.8 5.6

さらに明日葉にはカルコンというポリフェノールが含まれています

このカルコンには血管拡張作用があるので、血行促進に非常に有効なのです。

カルコンは明日葉以外の植物にはほとんど含まれていない貴重な成分です。

むくみを解消したいなら、明日葉を主原料とする青汁を試してみてください

青汁を飲むときは冷えに注意

青汁を飲む際に気をつけたいのが冷えです。

青汁で冷えを改善できると述べたばかりですが、実は青汁を飲んですぐは少し冷えることがあるのです。

というのもカルコンには利尿作用があると述べましたが、尿を排出するのに一緒に熱も放出されてしまうのです。

長期的に見ればむしろ血行がよくなって体はぽかぽかしてくるのですが、これによって一時的に冷えを感じるようになってしまいます。

むくみにとっては冷えも大敵なので、できれば一時でも冷えるのは避けたいところ。

冷たい青汁を飲むときは一気に飲んで体を冷やさないようにしたり、冬であれば温かい青汁を飲んだりするようにしましょう

また、青汁に含まれるビタミンには熱に弱く壊れやすいものがあるので注意が必要です。

温かい青汁を作るときは青汁ごと温めるのではなく、先に暖めた牛乳やお湯を用意して、飲む前に混ぜるようにしてください。

ただし、青汁はあくまでむくみを解消する手助けをしてくれるだけです。

長時間同じ姿勢が続くときはこまめに休憩を入れてストレッチしたり、お風呂に入ってよく温まったり、マッサージでリンパと血流の流れを良くしたりといったこまめに体を動かす意識は必要になります。

むくみのない脚を目指してがんばりましょう。